2009年08月18日
ニュートン体操
力学町では、毎朝、ケプラー公園という楕円形の公園に、町民が集まって、
ニュートン体操をすることになっている。
体操の最初に、「はじめはMa=F!」といいながら、
腹式呼吸をし、
次に「分析」「統合」「分析」統合」といいながら、
体を上下に動かす。
そして、右足のほうへ体を倒しながら、
「時刻については、時間の関数」
左足のほうへ体を倒しながら、
「速さと位置ならエネルギー保存」
体を前に倒しながら、
「計算するよりも。。。。。」
一気に後ろに体を曲げて、
「規則を見抜け!!!!」
最後は、深呼吸をしながら、
「解を物理的にこうさーーーーーつっ」
この体操を終えると、町長のところに集まって、
カードに「運」と書いてあるシールを貼ってもらう。
町民の目標は、カード全部にシールが張られること。
カードには、
まだまだアリストテレス。
ここまでできたらガリレオ
おめでとう、君もニュートン!
などと書いてあり、町民は、「ニュートン」を目指してがんばっている。
ある日、ガリガリ君が、体操開始時刻に少し遅刻してきた。
「分析」「統合」の動きから体操に参加したので、
ガリガリ君は、シールを張ってもらいに来た。
そのガリガリ君に向かって町長はこういった。
「ニュートン体操の目的は、『はじめにMa=F!』の動作が、
以下に大切なのかを、体験を通して理解することにある。」
「この動作からスタートする運動を1年間続けたら、何が起こるのか
ということを知ることがみんなの目標なんだよ。」
「だから、『はじめはMa=F!』を抜かしてしまったら、ニュートン体操は、
台無しなんだ。」
「今日は、このまま帰って、明日から、またがんばろうね。」
町長の言葉に感動したガリガリ君は、
うちまで、等速直線運動で帰ったのだった。
★たとえ話終了★
力学の問題を解く目的は、「その問題を解けるようになること」では
ありません。
その問題もMa=Fから出発して解けるということを確認して、
「どんな力学の問題も、Ma=Fから解ける」という信念を深めることにあります。
ですから、公式をポンと持ってきて、そこに代入して、その問題の答を
出しても、何にもならないのです。
力学全体の根底に横たわるストーリー、大方針をつかんで、
その大方針が、この目の前の問題にも確かに通用することを確かめるのです。
力学の大方針については、田原の物理(基本編)の第1講で、
詳しく話していますので、まだ、聞いていない人は、ぜひ、聞いてみてくださいね。


