2009年08月19日
分析と総合とは何?
僕たちの脳は、複雑なものを複雑なまま理解することが苦手なようです。
同時に2つ変数が動き回ったり、
3次元空間を曲線運動したりすると、
頭の中が、
??????
となってしまいます。
そんなときに登場するのが、「分析と総合の手法」です。
まず、複雑な運動・現象を、僕たちの脳が、
「うん、うん、それなら分かる」
と思えるくらいまで、分割します。
この操作が、「分析」です。
分けて、調べるんですね。
そして、複雑な運動・現象を、単純な要素の合成・集合として
把握します。
この「まとめあげる作業」のことを、「総合」と言います。
「統合」ということもあります。
このようにして、「単純な要素と、それらの集合体としての全体」
というように理解するのです。
例を挙げると、
放物運動は、水平方向の等速運動と、鉛直方向の等加速度運動に分解し、その合成として2次曲線(放物線)になることを理解します。
磁場中における荷電粒子のらせん運動は、等速円運動と等速運動に分解し、その合成としてらせん運動をイメージします。
2物体が糸でつながって連動して動く場合は、1つずつの運動に分解し、
相互作用を消去してまとめて、物体系の運動を理解します。
このように、物理を勉強していると、分析と総合の手法は、
いたるところに登場します。
この手法の前提にあるのは、
細かく分けていけば、単純で理解可能な「要素」に突き当たり、
その「要素」を理解すれば、現象を理解できるんだ!
という考え方です。
これを「要素還元主義」といいます。
20世紀は、さまざまな分野において、要素還元主義に基づく
研究がなされ、成果を上げてきました。
ただ、要素還元主義は、確かに分かりやすいのですが、
万能ではありません。
物理 参考書


